この記事の目次
犬の口臭の原因とは?
犬の口臭の原因と考えられるもので、次の2点があげられます。
◎口内環境や食べ物が原因
◎胃腸や内臓の不調が原因
思い当たることはありますか?
口内環境や食べ物が原因
犬の口内環境、チェックしていますか?毎日ケアしていますか?もしかしたら口の中や歯に原因があるのかもしれません。歯に食べかすがついたままになっている、歯垢や歯石がたまっている、すでに歯周病になっているなどが考えられます。
また口の中が乾いているために、口臭がきつくなることがあります。ちゃんとお水を飲んでいるか、いつも鼻が詰まっていて口をあけていないかなどもチェックしましょう。
フードなど食べたものが原因のこともあります。人間でも食べ物によってしばらく口臭がきつくなることがあります。犬の場合脂肪分が多いフード、また脂肪が酸化してしまったフードなどが原因になります。
犬のフードには脂肪が多く入っていますが、脂肪は酸化しやすいという特徴があります。酸化するとフードが劣化し、風味が落ちるばかりか傷んでしまうので、フードの管理には注意しましょう。
胃腸や内臓の不調が原因
お腹の調子は悪くなっていませんか?胃腸の不調、内臓の病気が原因で口臭が強くなることがあります。嘔吐や下痢、げっぷな、口から酸っぱい臭いがする、という時は胃酸が過剰に分泌されているかもしれません。
口からアンモニア臭がする時は?
アンモニア臭は不快な匂いがするので、気づきやすいでしょう。アンモニア臭がする時は、急性腎炎などの腎臓の病気や肝臓の病気によって生じている可能性もあります。
腎臓や肝臓の機能が低下するため本来は排泄すべき物質が、体内溜まってしまうためにアンモニア臭が起こります。アンモニア臭がする場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
腸内環境悪化による病気の可能性も
肝臓・腎臓のトラブルの他に腸内環境の悪化が原因のこともあります。犬の腸内にある3種類の腸内細菌「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」のバランスが崩れ、悪玉菌が増えることでアンモニアが発生してしまうことがあります。
口臭以外にも症状があるなら病院で検査を
アンモニア臭の他にも症状が見られる時も、できるだけ早めに動物病院を受診してください。
・下痢をする
・尿量の減少
・嘔吐をする
・元気がない
・体重が減ってきた
・食欲が落ちている
などです。他にも気になることがある場合は、動物病院を受診して相談しましょう。
犬の口臭対策には何がある?
犬の口臭対策をすることは、犬の健康管理にもつながります。
病院で歯石除去をする
口臭がし始めたら、まずは口の中のチェックです。獣医さんに診てもらい、歯石がたまっていたら除去してもらいましょう。
飼い主さんが無理に取ろうとすると歯茎を傷をつけてしまう心配もあります。犬の歯石が歯周ポケットに及んでいる時は、全身麻酔をして専用の器具で取り除く必要があります。
正しい歯磨きを毎日行う
普段の習慣として、犬の歯磨きを毎日行うことが大切です。たまにていねいに磨くのではなく、少しずつでも継続して磨くことがポイントです。
口を触られるのが苦手な子もいるので、犬の口周りをほめながら触るところから始め、徐々に歯ブラシで磨けるようにします。犬の好きな味がついた歯磨きペーストもあるので、利用してみましょう。うまくできない時は、獣医さんにやり方を教えてもらうといいですね。
フードを替える
口臭対策にフードを替えてみるのもいいでしょう。歯に付きやすい半生タイプを控えて、デンタルケアができるドライフードを与えるのも効果的です。フードを変更する際はいきなり全部替えるのではなく、前のフードに新しいフードを少しずつ混ぜていき、最終的に新しいフードにすると犬のお腹の負担になりません。
また今まで食べさせていたフードが劣化していないかどうか、確認してみましょう。気づかずに脂肪分が酸化したフードを与えているかもしれません。ドライフードでも劣化しますので、注意が必要です。
人が食べているものを与えていることで、口臭が起きていることもあります。人間用のウィンナーやおかずなどを食べさせることは口臭だけでなく、塩分過多や脂肪過多など健康を害するリスクもあるのでやめましょう。
サプリメントを服用する
犬用の口腔ケアができるサプリメントもあります。口の中の善玉菌が入っているサプリは、チキンフレーバーで犬も食べやすいサプリメントです。かかりつけの動物病院で相談してみてください。
他にも食べるだけで、口の中をきれいにするサプリメントもあります。歯磨きと併用してみてはいかがでしょうか。
食糞しているなら対策やしつけを
犬が食糞をしていると、口臭は大変なものになります。大事な愛犬ですが、食糞した口で舐められるのには抵抗もありますよね。
実は食糞そのものは、便の匂いで敵に居場所を悟られないために行う本能的な行動です。しかし飼い犬の食糞の原因にはストレスや栄養不足、寄生虫感染なども、ありなかなか治まらないこともあります。
便をしたらすぐ片づけることはもちろん、食べようとしても叱りつけないように注意しましょう。叱ることが「便をしたことを怒られた」と勘違いすることにつながりやすく、犬は飼い主さんから便を隠そうとしてますます食糞してしまいます。
食糞が見られた場合は、動物病院を受診して寄生虫や病気の有無を確認することも大切なことです。チャックのついたビニール袋などに便をもっていって調べてもらいましょう。
まとめ
犬の口臭は健康のバロメーターです。体調不良や病気から犬を守るためにも、そして飼い主さんや家族が快適に過ごすためにも口臭の原因を探りしっかり対策してあげましょう。
毎日の歯磨きも犬の口腔ケアには欠かせません。口臭の他にもお腹を壊す、元気がないなどの症状が見られたら、早めに動物病院を受診してください。
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