一人暮らしで犬と一緒に暮らせたらいいな、帰ってきて愛犬に出迎えられたら幸せだろうな、と憧れる人は多いです。しかし実際に犬を迎えるには、ただ可愛いだけでなく、これから愛犬と過ごす約15年の年月をしっかりと考えた上で決断をしなければなりません。
今回は犬と一人暮らしについての飼い方や注意点をご紹介していきます。
この記事の目次
一人暮らしで犬を飼うメリットは?
一人暮らしで犬を飼うメリットはどういったものがあるのかをご紹介します。
犬が好きな人であれば、一人暮らしで犬と一緒に過ごせることは幸せなことです。犬との日々のスキンシップで癒され、一緒にお散歩に出かけ、ときには黙って愚痴を聴いてくれる。といった犬との楽しいドッグライフを過ごすことができます。
知り合いが増える
犬との生活ではお散歩は欠かせません。大家さん、近所の人、お散歩仲間、動物病院での犬を通したコミュニケーションが増えて、顔見知りが多くなります。地域のさまざまな情報や、犬の知識などを得ることができるのは、一人暮らしでの大きなメリットです。
一人暮らしで犬を飼う上での注意点は?
では反対に一人暮らしで犬を飼う注意点をご紹介していきましょう。
一つの命の預かる心構えを持つ
犬はおもちゃではありません。中途半端な気持ちで犬を飼うことはやめましょう。生まれてから生涯を全うするまでの約15年間、共に暮らすことの命の重さを認識しましょう。
可愛い子犬時代を一緒に過ごし、手に負えなくなったから、自分が自由にできないからとその責任を放棄するのはあまりにも無責任です。
犬を飼える環境か確認する
まず一人暮らしに関わらず犬やペットを飼育する際には、ペットを飼える環境なのかを確認してください。特に賃貸物件は、ペット可物件でない場合契約違反のため、ペットを手放すか、退去、さらには損害賠償請求をされることもあります。
犬を飼うだけの費用があるか確認する
犬を飼うにはお金がかかります。犬の登録料が3,000円、毎年接種しなければならない狂犬病予防注射が約3,000円、注射済票交付手数料が550円、繁殖を望まないのであれば避妊去勢手術が最低20,000〜50,000円程度、フィラリア検査と予防薬が1シーズン8,500円〜、日々の食費が月5,000円程度〜はかかります。
さらにその他にトイレシーツ、シャンプー、トリミング、首輪、リード、食器、ブラシなどの備品や動物病院の診察費用を考えると、平均して月に10,000円以上はかかります。犬と暮らせる費用があるのかをしっかり考えましょう。もし大学生が家族の支援を受けて一人暮らしをしていて、犬との生活を考えている場合は、家族の了承を得るべきです。
一人暮らしの場合での犬の飼い方は?
一人暮らしで犬を飼う場合の飼い方をご紹介していきます。
犬が生活するために必要な環境を作る
室内犬として犬を迎える場合は、トイレトレー、トイレシーツ、犬のベッド、食器、首輪、リード、ブラッシングや爪切り道具、ドッグフードは最低限用意しておきましょう。
留守番させる時は適切な環境に
一人暮らしの場合は、飼い主さんが出かけたら帰ってくるまでは犬がお留守番をしていることになります。室内のいたずらしそうな小物や、犬が噛んだら危ないものはしまうか、高いところにあげておきましょう。いたずらをしてしまう犬はケージやサークルも必要です。
お留守番の間、熱中症や低体温にならないためにも温度管理も大切ですので、エアコンがある部屋で飼育すると安心です。ストーブやコタツは火事になる可能性があるのでお留守番での使用はNGです。
長期の留守番時に頼れる人を確認する
出張や旅行でどうしても長期間犬と過ごすことができない場合は、家族や友人で愛犬のお世話をしてくれる信頼のある人を探しておきましょう。難しい場合はペットシッターに依頼する方法もあります。
散歩は極力毎日連れて行く
飼い主さんは自由に外に出ることができますが、室内犬の場合、お散歩に行かない限り自由に外に出ることができません。お散歩は犬のストレス発散と健康維持のためできるだけ毎日連れて行くようにしましょう。
食べ物や飲み物を適切に与える
食べ物と水分はきちんと与えるのは飼育する上で当然のことです。体重とのバランスを見て適切な量のドッグフードを与えて、お水は自由に飲めるようにしてあげましょう。
必要な手続きを必ず行う
犬を飼うには、必ず畜犬登録を行い、年1回狂犬病予防注射をしなければなりません。登録手続きの場所は自治体によって異なるので、どうしてもわからない場合は、自治体に問い合わせるか、かかりつけの動物病院に相談してください。
一人暮らしにおすすめの犬種は?
参考までに一人暮らしにおすすめの犬種をご紹介します。
小型犬ならチワワ
小型犬の中でもチワワは体格が小さいので、抱っこもしやすくバッグに入れて移動できるのでおすすめです。
抜け毛が少ないトイ・プードル
抜け毛が少ないところも一人暮らしには最適のトイ・プードルは明るい性格でおすすめの犬種です。ただし、月に1回程度のトリミングが必要なのでトリミングの出費がかかります。
むだ吠えをしないシーズーやパグ
一人暮らしではご近所トラブルにならないためにもシーズーやパグといったあまり吠えない犬種がおすすめです。
一人暮らしの大学生が飼う場合の注意点は?
大学生が一人暮らしで犬を飼う場合は、大学生活と犬との生活を両立できるかを考えるべきです。旅行で家に帰らない場合、サークルや就職活動で夜遅くなる場合もあります。大学卒業後も犬と暮らせるのかも考え、家族の了承を得ることも必要でしょう。
まとめ
一人暮らしで犬を飼うと、犬にかかる費用や時間は大きく、想像以上に大変なものです。しかしその分多くの幸せな時間を過ごすことができます。犬の生涯に責任を持って犬との一人暮らしを楽しみましょう。