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犬の乳歯が抜ける順番は?抜けないことのリスクと抜歯にかかる費用も

子犬が成長して、乳歯が生え変わる時期になると、室内犬の場合、床に小さな歯がポロリと落ちていることも良くあることです。犬の乳歯は自然に抜けるものですが、抜けない場合は獣医師による抜歯も必要になってきます。今回は犬の乳歯についてご紹介していきます。

犬の乳歯と永久歯の見分け方は?

乳歯と永久歯
犬の乳歯と永久歯は、生えている歯の本数と大きさで見分けることができます。乳歯は上下14本ずつの28本あり、永久歯は上の歯が20本、下の歯が22本の42本あります。乳歯は永久歯よりも細く小さい歯です。永久歯は下の臼歯が2本多いのが特徴で、ごく稀に歯の数が多い過剰歯や数が少ない欠歯の個体もいます。

犬の乳歯が抜ける順番は?

犬の乳歯はどこから抜けるのかについてお話していきましょう。

4カ月ほどから永久歯へ生え変わる

通常子犬は、生後60日程度で歯が生え揃い、生後4ヶ月〜6ヶ月程度で永久歯に生え変わります。しかし、生え変わる時期は目安であって、個体差があるのでまだ抜けないと心配する必要はありません。10ヶ月から12ヶ月を過ぎて抜けていない歯がある場合は獣医師に相談すべきです。

下顎の歯からが一般的

犬の乳歯の生え変わりは、下顎の切歯から抜けるのが一般的です。下顎の切歯はわかりやすく説明すると長い犬歯の手前にある下の前歯になります。最初に抜ける前歯は、とても小さいです。上下の切歯(前歯)の次は犬歯、その後奥歯に向かって抜けていきます。

乳歯遺残には要注意

乳歯の生え変わりの時期は個体差があるとお話しました。本来抜けた後の空いたスペースにしっかりと生えてくる永久歯ですが、乳歯が抜けずに残ったまま永久歯が生えてくる乳歯遺残と呼ばれる状態になる場合があります。この場合、ロープのおもちゃなどで飼い主さんと積極的に遊ぶ、硬いものを噛ませるといった方法で抜けることもあります。

乳歯遺残は顎が小さい小型犬に多いとされていますが、大型犬でも乳歯が残ることがあります。奥歯まで乳歯が抜けた時に重なって生えている歯はないか確認することや、日常的に歯ブラシを行なって歯の生え変わりの状況を把握することが大切です。

乳歯が抜けないとどうなる?

乳歯が抜けない場合
乳歯遺残の状態で永久歯が生えるとスペースがないので永久歯が本来のスペースにおさまらず、さまざまな不都合が生じてきます。

歯垢や歯石となり、歯周病の可能性も

乳歯遺残の状態で時間が経過すると、乳歯が折れたり割れたりして乳歯が腐ってしまうこと、歯が重なって歯石がたまりやすくなるなど、歯周病の原因となる条件が揃いやすくなってしまいます。狭いスペースに歯が密集している状態なので、歯ブラシも届きにくく、犬のデンタルケアもしにくいので、口臭の原因にもなります。

噛み合わせがよくない

人間も噛み合わせは重要であるといわれていますが、犬も同様です。本来あるべき位置ではない噛み合わせによって、歯同士が当たって常に歯ぎしりのような状態になったり、歯の生える向きが変わったりします。

また噛み合わせが悪いために、歯茎や口腔内に傷がついて常に炎症や歯槽膿漏を起こしている状態になってしまったり、刺激が加わってよだれが多くなることも考えられます。

乳歯を抜歯する場合の費用は?

乳歯の予防
成犬になり、乳歯が残ってしまっている場合は、獣医師による抜歯を行わないと自然に抜け落ちることは難しくなります。費用はどれくらいかかるのかをご紹介していきます。

約50,000円前後のケースが多い

犬は人間の歯科治療のように手術中に我慢していることは不可能です。歯の治療で全身麻酔と驚かれる方もいるかもしれませんが、乳歯を抜歯手術する際には基本的には全身麻酔が必須条件になります。

乳歯の抜歯処置の費用は、手術に伴う検査、麻酔(鎮静)、手術のトータルで約50,000円前後の金額が多いです。ちょうど成犬になる時期で避妊去勢手術を行う時に乳歯の抜歯を勧める動物病院もあります。

この場合は、犬への麻酔の負担を1回にでき、費用も抑えられます。乳歯遺残の状態と避妊去勢の時期が重なる場合は獣医師に相談してみることをおすすめします。

抜歯をしないための予防方法

抜歯をしないための予防方法としては、まだ子犬の乳歯が生えているうちから、ロープやぬいぐるみのおもちゃを使って引っ張りっこをするのも良い方法です。永久歯がしっかり生えてくると歯が揺らぐスペースもなくなってしまうので、子犬のうちから乳歯に刺激を与えてあげるとぐらつきやすくなるからです。おもちゃでなくても、タオルを真ん中で縛るだけで十分です。

他にはデンタルケアを目的とした硬いおもちゃで遊ばせる方法もありますが、夢中で噛むと他の歯が割れてしまうこともあるので、短時間で飼い主さんがきちんと観察している状況で遊ばせてあげることが必要です。

まとめ

犬の乳歯から永久歯の生え変わりは、成長の一つとして重要です。乳歯が抜けずに残ってしまうリスクは大きく、歯肉炎、口内炎、歯槽膿漏、歯周病、噛み合わせ不正咬合を発生させる可能性があります。

子犬を家に迎えた際には、日常的にデンタルケアを行いましょう。乳歯の抜け替わりがどこまで行われているか、まだ抜けていない部分はどこかを把握し、ワクチン接種や定期検診などで、動物病院の診察を受ける際に相談をすると、かかりつけの先生から今後の対応や予防のアドバイスを聞けるので飼い主さんも安心です。