犬の散歩をしていると急に立ち止り歩かなくなってしまった、という経験ありませんか。今まで歩いていたのに急に歩かなくなってしまうと抱っこで家まで帰る事になってしまいます。小型犬であれば抱っこして家まで歩くのはそこまで大変ではありませんが、中型犬や大型犬だと抱っこは体力的に厳しいです。
そこでここでは犬が散歩で歩かない理由は何なのか、適切なしつけ方を3つご紹介します。
この記事の目次
犬が散歩で歩かない理由は?
初めての散歩で怖がっている
犬が散歩で歩かない理由は、初めての散歩で怖がっている可能性があります。犬も人間も初めての事をする際は戸惑うものです。犬のペースに合わせて、ゆっくりすすめていきましょう。
怖がっている場合は、無理やり引っ張るとさらに嫌がる事がありますので、優しく声をかけてあげましょう。歩かない場合は抱っこしても問題ありません。
子犬の場合はワクチンプログラムの関係で周りの環境に慣れるのに重要な期間「社会化期」を過ぎてしまう事があります。子犬の場合は、この社会化期に抱っこで外の環境に慣れさせてあげましょう。
飼い主に構って欲しい
飼い主に構って欲しくて歩かない場合があります。飼い主に飛びつき抱っこしてほしいと要求する事もあり、その場合はきちんと注意し、散歩時のトレーニングを行いましょう。興奮して、ぴょんぴょん飛び跳ねてしまうこともあり、一度犬を落ち着かせる必要があります。「お座り」、「待て」、「伏せ」などを指示しましょう。
寒いため乗り気ではない
歩かないのは外の気温が寒すぎるため、地面が冷たく歩けない場合があります。散歩に連れて行く前に、地面を触って温度を確認しましょう。これは冬場でも夏場でも同じように行いましょう。あまりに寒すぎる場合は靴下などを履かせてあげる、洋服などを着せてあげるなどの対策をしましょう。
散歩道の匂いが気になる
散歩道の匂いが気になる場合も散歩時に歩かなくなります。匂いが気になる場合は、立ち止り匂いを嗅ぎまわったり、マーキングして回ることもあります。散歩道の匂いを嗅ぎまわる際に他の犬がした便を食べてしまったり、ゴミなどを誤飲してしまうことがあるので、犬が匂いを嗅いでいる時はすぐに辞めさせましょう。
散歩道の匂いが気になって散歩にならない時は抱っこしてその道を通り抜けてしまいましょう。
老犬で散歩に疲れている
老犬は体力がなく日中も寝ている事が多くなります。そのため疲れやすく、散歩時もすぐに疲れて座り込んでしまいます。老犬の場合はその時の調子を見て、散歩の時間などを変えていきましょう。
散歩で歩くための3つしつけ方
初めは公園などで散歩を始める
散歩で歩くためのしつけ方として、初めは公園などの静かな場所で散歩を始めましょう。外の環境に慣れていない犬は外の音に恐怖や不安を覚えます。そのため、静かな公園でのお散歩は犬が散歩に慣れるために効果的な方法です。
初めて行く場所はできるだけ家から近く、犬にも馴染み深い場所にすると犬が安心しやすいです。散歩をすることが犬にとって楽しいものだと思うように優しく楽しい散歩にしてあげましょう。
リードを引いて主導権を飼い主が持つ
散歩を嫌がる場合はリードをひいて飼い主が主導権を持つ事が重要です。そのためには、「お座り」、「伏せ」などのしつけトレーニングをしっかり行いましょう。
犬が興奮してしまった時などにしっかり指示し、落ち着かせます。散歩は犬に引っ張られて行うものではなく、飼い主がリードを引くものです。アイコンタクトを取り、犬をコントロールします。犬がむやみに引っ張るのをそのままにせずに、きちんとしつけながら散歩をしましょう。
おやつやおもちゃを利用する
犬が恐がる場合はその犬が好きなおやつやおもちゃなどを利用しましょう。おやつやおもちゃを利用することで散歩時のトレーニングもしやすく、愛犬が楽しく散歩をできるようになります。ただ、おやつは与えすぎると肥満などになりやすいので、与える量には注意し、1日に与える量を決めてから細かくちぎって与えるようにしましょう。
散歩で気をつけること
すぐ抱っこしてわがままにさせない
犬が震えて怖がっている場合や老犬で疲れ切ってしまっている場合は抱っこしても問題ありませんが、犬が甘えて抱っこしてほしいとせがんできた時などは抱っこはせずにリードを引いて歩かせるようにしましょう。
犬のわがままでむやみに抱っこしてしまうと、抱っこしてもらうのが癖になり歩かなくなってしまう恐れがあります。犬には人間の言葉は通じません。一度やってもらうと、しつこく要求し吠え続けてうるさくしてしまうこともあります。犬の要求を受け入れることはせずに、犬をわがままにさせないようにしましょう。
無理やり散歩をしない
まれに引きずられながら散歩をしている飼い主をテレビなどで見かける事がありますが、無理やり散歩をするのはやめましょう。犬が恐がっている場合や疲れて歩けない場合などは犬に散歩は怖いものと記憶させてしまいます。犬は一度散歩を嫌がってしまうと次も必ず嫌がります。無理やり行うことはせずに、犬の調子や体調に合わせて散歩をしてあげましょう。
ただし、犬の好きなようにいろんな場所を嗅ぎまわったり興奮して引っ張るような時はしっかりリードでコントロールする必要があります。あまりに引っ張りすぎると排泄や排尿などの時間を削ってしまうこともあるので、散歩時は携帯をいじったりせずに、犬の様子を観察しながら行いましょう。
病気や怪我のサインの可能性も
犬が歩かない場合犬からの病気や怪我のサインかもしれません。いつもは元気に散歩をする犬が行きたがらない場合は、犬の食欲、元気、排尿・排便の様子、歩き方などを観察しましょう。足を気にしている場合は足の裏や肉球の間も確認し何か付いていないかなども見ておくといいでしょう。
そのまま散歩を続けてしまうと体調をさらに崩してしまう可能性もあるので散歩を中止し、自宅で愛犬の様子を見て、必要に応じて動物病院を受診するようにしましょう。
まとめ
ここでは犬が散歩で歩かない理由についてご紹介しました。犬が歩かない原因は犬のワガママ、散歩のコンディション、体調不良など様々です。犬は人間に伝えることはできません。犬から発するサインを飼い主が受け取れるように、犬の様子を観察するようにしましょう。