この記事の目次
ヨークシャーテリアの平均寿命は?
ヨークシャーテリアは通称ヨーキーと呼ばれますが、シルクのような毛並みの美しさを持つ「動く宝石」ともいわれる人気の小型犬種です。
ヨークシャーテリアは、比較的長生きをする犬種ですが、どれくらいの寿命なのかをみていきましょう。
平均寿命は12~16歳
ヨークシャーテリアの平均寿命は12〜16歳だといわれていますが、これは人間の年齢に換算すると64〜80歳くらいの年齢になります。
最長寿命としては、イギリスで26歳のヨークシャーテリアがいたという情報もあるようですが、詳細は定かではありません。
ヨークシャーテリアのかかりやすい病気は?
ヨークシャーテリアの平均寿命は比較的長いものの、犬種特有のかかりやすい病気やケガがあります。これらの病気の兆候がみられたら、できるだけ早く治療を行うことが大切です。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は、主に小型犬に多い関節疾患で通称パテラと呼ばれます。この病気は膝のお皿が大腿骨におさまるべき溝から外れて脱臼を起こすもので、先天性の場合と事故やケガなどによって起こる外傷性のものがあります。
伸びをした際に「パキパキ」音がする、びっこをひいて歩く(跛行)、段差を降りた瞬間痛がる、固まるなど個体によって症状は異なります。
場合によっては手術を行う必要もあるので、ヨークシャーテリアのような小型犬で、足の運び方に不安がある場合は、できるだけ早く獣医師に相談することをおすすめします。
気管虚脱
ヨークシャーテリアに多い疾患の1つに気管虚脱があります。この病気は、気管が潰れるように変形して、アヒルの鳴き声のような音や呼吸の音が聞こえるのが特徴です。太って肥満体型の場合は、より空気の通り道が狭くなるので犬が苦しくなります。
気管が潰れてしまうことで、呼吸がしにくくなるので、放置しておくと命に関わることもあるため、呼吸音の異常やガーガーと濁った音や咳が聞こえる場合は、獣医師の診察を受けましょう。
水頭症
水頭症は脳の病気です。脳脊髄液が脳の中に過剰に溜まってしまうことで、てんかん発作や神経症状、行動の異常、性格の変化など、さまざまな症状を引き起こします。ヨークシャーテリアをはじめ、小型犬種に多い疾患です。
低血糖
低血糖症は、血液の中にある糖が下がりすぎることで、「だるさ」「ふらつき」「元気や活力がない」「けいれん発作」「体の麻痺」といった症状があらわれます。
犬の低血糖の原因はさまざまで、栄養不足、感染症、体力低下、糖尿内分泌系の異常などが挙げられます。子犬に多くみられますが、ヨークシャーテリアなど体の小さな犬種にも多い傾向があります。
低血糖は放置すると脳に影響が及び、けいれん発作などの全身症状を起こす可能性があるので、もしヨークシャーテリアの元気がない、フラフラしているといった症状に気が付いたら、動物病院を受診しましょう。特に子犬の場合は、命に関わることがあるので注意が必要です。
ヨークシャーテリアが長生きするための秘訣は?
ヨークシャーテリアの平均寿命である12〜16歳、さらに長生きするためには、飼い主さんにどんなことができるのか、長生きの3つの秘訣をご紹介します。
健康的な食事を
飼い犬は、人間のように食事のメニューを選ぶことができません。食事を選び、管理するのは飼い主さんなので、寿命を延ばすために愛犬の体に合った食事を選んであげる必要があります。
欲しがるから、喜ぶからとおやつやフードを多く与えたり、ライフステージに合っていない食事を与え続けて、体の小さなヨークシャーテリアを肥満にさせてしまうと、骨折、脱臼、気管虚脱などの原因になるので、注意しなければなりません。
定期的な運動を行う
ヨークシャーテリアは体が小さいので、お散歩がいらないと思っている飼い主さんも多いですが、犬にとって定期的な運動は必要です。
特に骨折しやすいヨークシャーテリアの場合は、日中の太陽が出ている時間に日光浴を行うと、体内でビタミンDが合成されてカルシウムの吸収につながるので、骨を強くする作用が期待できます。
ストレスを抱えないようにする
人間と同じように、犬も生活環境が変わったりストレスがかかると、体や心にさまざまな影響を与えて、不調を起こす原因となります。
ヨークシャーテリアは、甘えん坊な性格の愛玩犬なので、寂しい気持ちからストレスを抱えてしまうことがあるので、お留守番が多いときなどは、積極的に遊んであげたり、一緒に過ごす時間を作って、犬とコミュニケーションをとることを心がけましょう。
また、ストレス発散のためにも定期的にお散歩に連れていってあげましょう。お散歩は、歩いて運動をするだけでなく、外のいろんなニオイを嗅いで情報を得たり、ストレスを発散させることができるので、短い時間でも外に出る習慣をつけることをおすすめします。
犬へのストレスは寿命を縮める原因となります。犬が吠えるようになったり、問題行動をとるようになった場合は、ストレスがかかってないかを疑ってください。
まとめ
ヨークシャーテリアの平均寿命は長いといわれていますが、あくまで平均値で、短命の犬もいれば、ご長寿の犬もいます。長生きの秘訣は、ヨークシャーテリアのかかりやすい病気について飼い主さんが知っておくこと、異変に気がついたら病院を受診すること、健康管理を行うこと、できるだけストレスを与えないことです。
なんらかの異変や病気の初期症状に早く気がつくためにも、日常的に愛犬の様子を観察することをおすすめします。