この記事の目次
ポメラニアンに散歩はいる?いらない?
ポメラニアンは、ふわふわのぬいぐるみのような毛並みと、細い足が特徴的な小型犬種です。小型犬だからといってポメラニアンにお散歩がいらないということはなく、お散歩は犬の健康維持のために必要なものです。
運動不足解消のために必要
ポメラニアンは小型犬でも活発で、嬉しくなると急にくるくる回り出したり、走り出すとても元気な犬種です。
毎日たくさん歩いて運動をさせる必要はありませんが、運動不足の解消と、外のにおいなどの刺激が、犬のストレス発散となるので、できれば毎日お散歩に行きましょう。
社会性を学ぶためにも必要
ポメラニアンは「よく吠える」というイメージを持つ方もいるほど、ポメラニアンは吠えやすい犬種です。
飼い主さんが子犬の頃から体の小さなポメラニアンを抱き上げる機会が多く、地面を歩かないこと、散歩嫌いになることで他の犬や環境に触れる機会が少ないため、犬が飼い主さんに守られていると感じて気が強くなっているケースもあります。
日々のお散歩や他のさまざまな犬や人との出会いやふれあいは、犬の吠え癖の防止にも繋がりますし、犬がお散歩で経験する出来事は、社会性を学ぶためにとても大事なことです
ポメラニアンの散歩はいつから?
子犬が成長する生後約14週前後までの期間は、犬の性格形成に大切な「社会化期」と呼ばれる時期です。
ポメラニアンの子犬を家に迎える場合、ワクチン接種が終わり、獣医さんの外出OKが出たら、社会性を身につけるために積極的にお散歩に出かけましょう。
ただし、お散歩しなくちゃ!と意気込みたくさん距離を歩かせて子犬を疲れさせることはNGです。社会化期にたくさんの経験をさせてあげるためにも、外のにおいを嗅いだり、音に慣れたりとあくまで慣れさせることが目的なので、歩き過ぎには注意してください。
ポメラニアンの散歩の時間や頻度は?
小型犬のポメラニアンでもお散歩は健康維持のために必要です。では、お散歩の時間や頻度についてみていきましょう。
短い時間でも大丈夫
ポメラニアンのお散歩は、長い距離や時間を歩かせる必要はありません。目安となるお散歩の適正時間は1回のお散歩につき、10〜15分程度となります。
たくさん歩かせることで、疲労からくる体調不良、関節の痛み、脱臼などの原因にもなるので注意してください。
頻度は毎日行けると良い
お散歩の頻度は、毎日、1日2回行うとよいでしょう。ポメラニアンは骨折しやすい犬種といわれています。骨折対策としてカルシウムやビタミンDを生成するために、日光に当たる習慣をつけることをおすすめします。できれば日中の太陽が出ている時間帯がよいです。
ポメラニアンが散歩で歩かない時の対処法は?
ポメラニアンを含めて超小型犬〜小型犬は「散歩嫌い」「歩かない」「抱っこをねだる」といったお悩みが多いです。では、こういった場合の対処方法についてみていきましょう。
ポメラニアンのペースに任せる
嫌がる犬のリードをズルズル引きずりながら、お散歩をさせるのは、犬にとっても苦痛でしかありません。犬が歩かない場合は、飼い主さんは少しリラックスして、ポメラニアンのペースに任せてみましょう。
もしかしたら、地面や外のにおいを嗅ぎたい、のんびりしたいのかもしれません。ポメラニアンのお散歩は、何キロもの長い距離を歩かせるのが目的ではないので、愛犬が楽しいな♪と思うお散歩を心がけてみてください。
必要に応じてリードを引いたり、オモチャを利用する
ポメラニアンのペースに任せたお散歩は大切ですが、座り込む、急に突発的な動きをする、拾い食いをしそうな場合には、リードを軽く引いて立ち止まらず、スッと犬と真逆の方に歩いてみてください。
ただし、大きな力でリードを引くと、骨が細いポメラニアンが大ケガをする可能性があるので、注意しましょう。
ポイントは、無理に引っ張るのでもなく、犬と対面して間を作るのではなく、タイミングよくスッと反対の方向に歩くことです。
あるいは、ピーピー鳴るお気に入りのおもちゃや、犬の大好物のおやつなどを利用して、興味を持たせ歩き出すのも1つの方法です。この場合も、間を置くのではなく、タイミングよくスッと歩かせるようにしましょう。
散歩コースを変える
散歩の途中で急に立ち止まり、動かなくなった場合は、もしかしたら、そのお散歩コースで大きな音がしたり、怖い体験をしたり、苦手なワンちゃんに出会ったことがあるのかもしれません。
こういった場合は、お散歩コースを変えてみるのもよいでしょう。
気分を変えるために、おもちゃやおやつを使って違う方向に行ってみて、どんな反応をするのか愛犬を観察してみましょう。
怖がっている場合は抱いてあげる
もしお散歩中に、立ち止まる、座り込む、吠え続ける、プルプル震えながら歩かなくなるなど、あまりに怖がっているのなら、ポメラニアンを抱きあげてその場を離れるのも選択肢の1つです。
ただし、なぜ怖がっていたのかを検証して、徐々に同じ状況に慣れさせるのか、同じ状況を作らないように飼い主さんがリードしていくのか、愛犬にとってどちらのアプローチがよいのかを考えてみてください。
「怖がるから抱き上げる」これを繰り返すと、犬が抱っこをせがんで歩かなくなる、抱っこをしながら他の犬に吠える、社交性がなくなるといった行動につながる可能性があります。
まとめ
ポメラニアンは、元気で活発な犬種です。子犬の頃から社会化を行い、楽しいお散歩の時間を過ごせるようにしましょう。
お散歩は、犬を歩かせるためのものではなく、犬が外に出て、運動しリフレッシュするためのものです。愛犬が楽しいと感じるお散歩時間にするためには、飼い主さんが愛犬と積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。