この記事の目次
パグの寿命は何年?
パグの寿命は短いといわれることがありますが、決してそんなことはありません。他の犬種と同じように、年齢を重ねていきます。
12歳~15歳が平均寿命
パグはサイズで分類すると小型犬の犬種となるため、小型犬の平均寿命である12~15歳がパグの平均寿命といえます。
パグは、なぜか短命だと思われることもありますが、信ぴょう性はありません。実際に平均寿命を過ぎても何年も長生きしているご長寿のパグもたくさんいますし、むしろ大型犬よりも寿命は長い犬種です。
パグがかかりやすい病気は?
犬種によってかかりやすい病気の傾向がありますが、パグにもかかりやすい病気があります。
パグ脳炎
パグ脳炎は「壊死性髄膜脳炎」と呼ばれる病気で、他の犬種もかかることがありますが、パグにみられる傾向がある病気として知られています。
パグ脳炎は、若い犬に見られることが多い原因不明の脳の病気です。脳の炎症によって、同じところをぐるぐる回り続けるといった行動異常、てんかん、意識障害、眼の異常といった様々な神経症状を引き起こし、急速に進行する可能性があります。
色素性角膜炎
パグの特徴といえば、大きくて丸いつぶらな瞳、飛び出ているように見える眼球が挙げられますが、目が大きく飛び出ていることで、空中のホコリやゴミ、自分の目の回りの毛が、眼球に入りやすくなります。
色素性角膜炎は、角膜に刺激を多く受けることで、黒く色素が沈着して視力が低下してしまう病気で、パグを始め短頭種の犬に多くみられる傾向があります。
愛犬が目を気にして、眼球が黒くなっているかも?と感じたら、獣医師に相談することが大切です。
乾燥性角膜炎
乾燥性角膜炎は、パグのように飛び出た目を持つ犬に多い眼科疾患です。涙腺の機能が低下した「ドライアイ」によって目に潤いがなくなることで、角膜や結膜に炎症をもたらします。
目が飛び出ている犬種は、室内でも家具やさまざまなものに目をぶつけやすいので、角膜に傷をつけないためにも、室内のレイアウトなどに注意すると良いでしょう。
気管虚脱
短頭種であるブサカワ犬の特徴でもある、寝ている間の大きないびきはよくあることですが、犬がお散歩後や興奮した際に「ガーガー」とアヒルのような鳴き声を出している場合は、喉と肺をつなぐ気管が押されてしまっている状態で、気管虚脱である可能性があります。
気管虚脱は、犬自身が呼吸しにくく苦しいこともあるので、症状に気が付いたら放置せずに動物病院を受診するようにしましょう。
パグが長生きするためにやるべきことは?
パグが長生きするために大切なことはまず、「太らせない」ことです。他にも普段から愛犬の様子をきちんと観察して、あれ?と感じたら健康診断を受けたり、獣医師に相談をするようにしましょう。
年齢に適した食事を与える
犬は年齢によって、1日に必要とする栄養バランスが変わります。パグは食いしん坊な子が多く、太りやすい傾向があるので、年齢に応じて子犬、成犬、シニアなどライフステージに合わせたフードを選んで与えましょう。
欲しがるからといって、たくさんごはんやおやつを与えていると、結果的に肥満になり犬の負担となることを忘れないでください。
定期的な健康診断を受ける
どの犬種でも同じことがいえますが、定期的に健康診断を行うようにしましょう。健康診断を行うことで、病気の早期発見や早期治療につながることも多いです。
健康診断のコースは動物病院によってさまざまなので、どの項目の検査を行うかは獣医師に相談するとよいでしょう。
目や皮膚のお手入れを行う
パグに多い眼科疾患に気付くきっかけにもなるので、日頃から目の回りのお手入れや、目の中にゴミが入っていないかをこまめにチェックする習慣をつけましょう。
パグは、どちらかというと皮膚が弱い犬種です。また顔やおでこにシワがあり、ニオイが気になったり、細菌が繁殖することで皮膚が炎症を起こすこともあります。特に顔まわりのシワやたるみの部分は、マメに拭き取り清潔を保つようにお手入れを心がけましょう。
気温による体温管理を行う
パグを含む短頭種の犬種は、鼻に空気が通りにくい特徴があるので、他の犬種に比べると自分で上手に体温調節を行うことができません。
特に夏は、パンティングと呼ばれる呼吸で、体の水分を蒸発させて体の温度を下げる際に、鼻の空気の通りが少ない分温度が下がりにくいため、熱中症になりやすくなります。
パグは、暑さだけでなく寒さも苦手なので、冬は室内の温度管理にも気をつけましょう。気温に合わせてパグが快適に過ごせる環境を整えてあげることが大切です。
定期的な運動を行う
パグは食いしん坊で太りやすい傾向があるので、お散歩やドッグランなどの定期的な運動で、運動不足を解消させる必要があります。
コロコロとした姿が可愛いと感じる人もいるかもしれませんが、肥満の状態は、呼吸がしにくいので運動も苦しく、足や腰にかかる負担も大きくなり、結果的に愛犬が辛い思いをするだけです。
パグのお散歩は、30分程度のお散歩を1日2回行うことが理想です。ただし、無理に運動をさせることなく、さらには、犬にストレスがかからないように愛犬の状態や運動量によってお散歩の量を調節してあげるようにしましょう。
まとめ
パグは見ているだけで癒される何とも愛らしい犬種です。パグを長生きさせるためには、適切な食事内容と食事の量、適切な運動、病気の早期発見が大切となります。今回は、パグの寿命と長生きするために必要なことをご紹介しました。