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犬の鳴き声の意味は?
犬の発する鳴き声には、音の高さや低さ、大きさ、鳴き方などの中に数多くのメッセージが含まれています。これらのシグナルに、からだの動きが加わることで、より犬がどんな心理なのか理解することができます。
今回は、犬の鳴き声に焦点を当てて、どんな意味があるのかを4つの鳴き方をそれぞれチェックしていきましょう。
「ワンワン」と大きく鳴いている
犬が「ワンワン」と大きな声で何度も鳴いている時は、「警戒」「興奮」「要求」などの可能性が高いでしょう。
犬が自分のテリトリー内に不審な侵入者がいる感じた時、飼い主さんが帰ってきて感情が高まって嬉しい時、ケージやサークルから出せ出せ!と騒ぐ場合などにこういった鳴き方や吠え方をします。
「キャンキャン」と高く鳴いている
犬が「キャンキャン」と甲高い声で鳴き続けている場合は「嬉しい」「興奮」といったテンションが上がっている時の鳴き声であることが多いです。
「クーン」と弱々しく鳴いている
犬が弱々しく「クーン」と鳴いている場合は「寂しさ」「不安」「つまらない」「甘え」といったことを表現している可能性があります。
「ウーッ」と威嚇しながら鳴いている
犬が背中から尻尾付近の毛を逆立てて、歯をむき出しながら「ウーッ」と明らかに威嚇している場合は「攻撃」「威嚇」のサインですので、無理に触ろうとしたり、手を出してはいけません。
それぞれの鳴き声に対するしつけ方法は?
声のトーンだけでなく、犬が鳴く、吠えるタイミングによっては、しつけを行うことで、今後起こりうる問題行動を未然に防ぐことができるので、普段から犬の行動をしっかり観察しておく必要があります。
ご飯や散歩を要求している時
「そろそろご飯の時間だよ!」「散歩の時間だよ!」こんな風に聞こえる犬の要求に、飼い主さんは従う必要は一切ありません。犬にも我慢することをしつけないと、どんどんわがままな犬になってしまいます。
こんな場合は、無視をして、習慣になったご飯の時間やお散歩の時間をずらして飼い主のタイミングでご飯をあげたり、お散歩に出発するのも、人間ペースの生活に犬が合わせるためのしつけ方法となります。
早朝に散歩を要求して吠えるので、うるさいからとお散歩に連れ出したら、明け方に吠えるようになってしまったということにならないように、毅然とした態度で犬に接することが必要です。
知らない人などを警戒している時
繊細な性格の犬が、インターホンでの来客や知らない人対して吠える「警戒吠え」は、習慣になってしまうと、訓練士であれば最適なタイミングでしつけることができますが、飼い主さんが急にしつけることは難しいので、粘り強くトレーニングを行う必要があるでしょう。
クッキーの空き缶などに小石や小銭を入れて蓋をして、吠えた瞬間に気がつかれないように空き缶を落として大きな音を出す方法や、水鉄砲で犬の気をひく方法がありますが、タイミングを間違えると逆効果なので注意が必要です。
夜鳴きや遠吠えの時
夜鳴きや遠吠えは「犬の本能で仲間を呼んでいる」「寂しさ」「悲しさ」「要求」などが考えられます。ある特定の地域放送や石油販売、焼き芋販売、学校のチャイム、サイレンなどの音に反応して吠える場合もあります。
要求の夜鳴きの場合、うるさいからと夜中や早朝に犬の要求を飲んでしまうと、夜鳴きや遠吠えが習慣化するので、注意してください。
認知症や闘病などで昼夜逆転してしまっている犬や高齢犬の場合は、日中に短い散歩を何度も繰り返したり、たくさん遊んでコミュニケーションをとることで、夜安心して眠れるようになることもあります。
飼い主との主従関係が逆転した威嚇の時
飼い主さんと犬との上下関係や主従関係が逆転すると、犬は問題行動を起こすことがあります。
吠える、攻撃するといった行動がみられたら、もしかすると犬が「自分の方が上だ!」と判断しているかもしれません。こういった場合は、今更?と思っても、初心に返っていけないことは「ダメ」と「威厳」や「権威」を使ってはっきりと犬にいけないことを伝えるしつけが必要です。
鳴き声の様子が変なときはどうする?
愛犬の鳴き声がいつもと違う場合は、犬が飼い主さんに何かを伝えようとしていると考えてください。
例えば、不審な音がした、庭に誰かいる、普段と違う車が入ってきた、野生動物が近くにいる、といったことを家族に知らせようとしている可能性もあります。
さらには、犬自身の体に異変があり、気管支炎や気管虚脱、心臓疾患なので「苦しい」ことや、骨折や脱臼、その他の外傷や病気で「痛い」という感情を伝えようとしている可能性もあります。
もしいつも吠えない犬が吠えてたり鳴いたりしていたり、いつもと違う愛犬の鳴き声を聞いたら、そのままにせず、犬を信じてあげてください。
特にケガや病気の場合は、言葉を喋れない犬にとっては大きなシグナルとなります。すぐに動物病院に向かうことで、命を助けたり、早く痛みのもとの治療を行うことができるかもしれません。
まとめ
普段から、犬の様子を観察していれば、いつもと違う鳴き方や吠え方にすぐに気がつくことができます。